フランスでお仕事、子育て、フランス語 etc.

フランスへ住み着いて早十数年... そんな私のつぶやき日記。

ケース① 〜ジャイ子編 Ⅰ〜

 

たまたま日本人妻(仮名:ジャイ子)と私は、同い年ってのもあって意気投合。

 

ジャイ子には、うちのじょりちゃんより2歳年下の女の子がいます。

 

 

 

 

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知り合った当時、ジャイ子はフランスへ嫁に来て半年足らず。

まむのことを、フランス生活が長い先輩、子育ての先輩、と見立ててくれたようです。

 

 

そんなわけで、知り合った当初から、

 

『まむちゃん、まむちゃん』

 

と、ジャイ子は慕ってくれてました。

 

話を聞いていると、どうやら旦那さん方のご家庭事情が結構複雑そう。

 

ジャイ子もとても自立心が構築されていて、日本のご実家には

 

それ程頼ってはいないとのこと。

そんな訳で、娘達のお下がりをジャイ子の娘さんに譲ったりしておりました。

 

そんなある日、ジャイ子が日本人のお友達(ジャイ子の娘と同い年の女の子)を連れ立って

 

我が家へ来てくれることに。

 

『必要なものがあったら持っていってねー』

 

まむ、ダンボール10箱程の子供用品を並べてみました。

 

ジャイ子のお友達は、「 今必要な物だけ頂くね 」、と遠慮がちに数点選びました。

 

しかしジャイ子は全く選ぶ気配がない...

 

まむ、選びやすいようにわざわざダンボールから出して並べていたのに...

 

胸騒ぎが始まったまむ、息をひそめながら横目でジャイ子の様子を伺っておりました。 

 

そして、

 

『そろそろ娘のお迎えの時間だからこのへんでぇ〜』

 

言うと、

 

『じゃっ、ありがとねぇ~ まむ♥』

 

と言ってジャイ子、並べられていた全てのものを箱詰めし始めました。

 

1枚残らず、1足残らず、全て。


そりゃー私、「 じゃんじゃん気にせず持っていってね 」 と言いましたよ。

 

ええ、まむが提案しました。

 

でもさすがのまむでも、すべて根こそぎ持っていくなんて思ってもみませんでしたよ。

 

その晩、がぶちゃんにことのイキサツを話すと、

 

『君が提案したんでしょ?

 

だから彼女、持ってっちゃったんじゃないの?!

 

嫌だったら提案しなきゃいいんだよ』

 

と、相変わらずcoolなご意見。

 

はい、ごもっとも。

 

でっ、でもさ... 

 

わてら、一応日本人の端くれっすよね?

少しは謙虚の気持ちってもん、持ってんじゃねーの?

 

 

後日、

 

『あんなに沢山お下がりもらっちゃったから旦那がね、

 

美味しいショコラを ' まむのため ' に買って来てくれたから、ぜひ食べにきてーっ』

 

と、ジャイ子から招待がありました。

 

10箱分のお礼のショコラってどんなショコラだろう...

 

でも、 " 食べにおいで " って、どんな意味だろう...?

 

なんて深読みしながら、ジャイ子のお宅へ行って参りました。

 

 

テーブルの上にはすでに開かれた状態の “ 箱詰 ” されているショコラ。

 

『ホレホレ、まむ、ショコラ好きでしょぉ〜 好きなだけ食べてね★』

 

ショコラが大好物なまむ。

 

食いしん坊なまむ。

 

でも、そんなまむでも、やっぱりガバガバと食べられるものじゃないですよ、

 

“ 箱詰 ” されているショコラ

 

一粒だけ頂いて、

 

『それではおいとまするね』

 

と立ち上がりました。

 

残った “ 箱詰 ” のショコラ、その後ジャイ子夫婦のお口の中へ

 

消えていったのでしょうね。

 

いいんですよ、しつこいですが、まむが提案して渡した子供用日10箱。

 

ジャイ子も喜んでくれたようですし、お礼を言ってくれたことですしね。

 

それに、わざわざ “ 箱詰 ” のショコラをまむだけのために用意してくれたんですかね。

 

けどせめて、その “ 箱詰 ” のショコラ、箱ごと渡してくれてもいいんじゃね?

 

って思っちゃったまむは、やはり食いしん坊なのでしょうか...

 

私も娘が赤ちゃんの時は、日本人の先輩ママさんからお下がりを頂いたりしましたよ。

 

そんな時はお洋服やさんの商品券など、誠意を持って何かお返しさせて頂いて参りました。

 

うぅ~ん、世代もお国も違うと、やはりお礼の仕方なんかも違ってくるのかな?

 

いやいや、ジャイ子、私と同い年だし、めっちゃ日本人じゃん!