ケース② 〜貞子編 Ⅱ〜
スーパーでの一件以来、なぜか頻繁に貞子を見かけることが増えました。
数日たったある日、たまたま図書館で貞子と貞子の娘と遭遇しました。
まむは例のごとく、じょりちゃんをプセットへ入れ、
ここちゃんを連れておりました。
貞子たちが先に図書館に陣取っていました。
『うっわぁ〜』と思いながらも、無視するのも大人気ないし、
先日のスーパーでの再会がやはり気になったので、
あえてまむから話かけに行きました。
まむも大人になったでしょ?
というか、まむ、面白半分だったのかもしれません。
先日のスーパーで遭遇した時の態度から、今度はどんな態度を示すのかね。
まむ、結構底意地悪いですね。
『こんにちは。』
しーん ...
斜め下からの目線でにらまれましてね、こわっ。
『どうもっ』
貞子、お座りしながら子供の絵本を眺めつつ、
まるで目の前に誰もいないかのような態度。
まむ、いますよぉ~っ
声をかけちゃった以上何か話さなければ、とまむがんばりました。
まむ : 『そういえば、娘さん日本語の補習校通いだしたのかな?』
貞子 : 『いやいや、年中はクラスないのよ。だから来年から通う予定』
(そんなのも知らねーのかよっ、チッ的な言い方。)
しーん ...
まむ : 『そっ、そうなんだ。。。』
しーん ...
もう耐えられない。
大人になったとは言え、口下手のまむ、こんな状況に遭遇したことなんてないもので、
どうしたらいいのか分からない。
それでもまむ、この後も何か話かけたと思います。
でもね、
はぁ~っ、何言っちゃってんの?
的な、めっちゃ見下した態度を取られたような気が致します。
もぉ、とぉ~い昔の話ですからね、断片的にしか覚えてませんが、
強力でしたね、貞子のあのゾンザイな態度。
まむもまむで心の中でね、こんなこと毒づいてましたね。
このまむ様が、わざわざ気を使って話しかけてやったのに、チッ
なんだブサイクな面しやがって 、チッ
満足にフランス語も話せないくせに、チッ
自分の娘の世話も満足に出来ず、他人様にさせようなんぞ、何様だ?
土曜だってのに、旦那にも相手にされず何しとんじゃい?!
むなしい女目っ !
もうね、まむ、体内の毒が垂れ流し状態になってしまいましたね。
『じゃっ、娘達よ、行きましょうかね。失礼しまーす』
と、その場から離れました。
そして、2度と貞子とは関わるものかと心に誓いましたね。
でもね、やはりここは狭い町。
まして子持ちの日本人妻の世界はね、ネズミのカゴ並に狭く、
今後も貞子と顔を合わせちゃうことが多々あったわけですがな、奥様・😿