ケース② 〜貞子編 Ⅰ- Ⅰ〜
ちょいタイトルの名前からして身震いしちゃいそうですか?
ええ貞子、見た目も中身も、怖かったです。
今思い出しただけでも背筋が凍りついちゃいます😿
貞子、黒髪ロングストレートの日本人妻でした。
貞子の旦那は一回り以上年上の仏人男性。
彼らはNYから旦那さんの仕事の関係でこちらへ引っ越してきたそうです。
まむ、ちょうど彼女が妊婦中に知り合いました。
当時まむは、チェーン店のインテリアショップで働いておりました。
彼女はもちろん専業主婦。
当時彼女、フランス語は全く話させなかったと思います。
山奥に住んでるにも関わらず、なぜか車を運転しておりませんでした。
この地域、車がないととても不便なんです。
おせつさん曰く、
『きっとご主人が、貞子ちゃんのことかわいくて仕方ないんじゃないかしら。
だから車の運転も危ないからってさせないのかもね』
チッ。あんな形相の女がかわいいって?!
ある時貞子が、
『私も何か仕事したいんだけど、主人は販売員なんてもってのほかだって言うの。』
アメリカンナイズされてらっしゃったご主人様は、
販売員という職業は、低能がやる仕事だと思ってらっしゃるようです。
確か、貞子も日本にいた時は販売スタッフだったと伺ったような気がしますがね。
NYでは、自称カメラマンだったとか?
それこそ胡散臭い、チッ。
ちなみに、まむがショップの店員だっていうこと知ってますよ、この夫婦。
夫婦でまむのお店来たことあるもん。
その時挨拶したもん。
なんと人を見下したお方たちでしょう。
貞子が女の子を出産されてから、すぐに私もここちゃんを授かりました。
貞子の娘とここちゃんは1つ違いとなりました。
私が産休に入った辺りから貞子は娘のお下がりを色々と譲ってくれました。
なんてったって貞子のご主人様は、販売員を見下す、
ブルジョワな高給取りでらっしゃったようですからね。
一般庶民家庭のまむ一家に物資補給をしてくれたのでしょうね。
ありがたき幸せ。
まむの働くショップを結構気に召されていた貞子。
ですからね、お礼にこのお店の商品券をお納め致しましたよ。
ちなみに貞子、初めての子育てで心細いということで、
『お手伝いさんが欲しいわ。』
ですって。
お前はアラブ人か?
日本のご実家、大富豪と聞いた記憶はないのですがね。
どこから来るのでしょうか、この富豪的発想。
『 子供のお世話を手伝って下さる方。
お掃除が苦手なのでお掃除して下さる方。
お買い物へ連れて行ってくれる方。
誰か紹介してくれないかしら? 』
ですって。
当時、まむ同様、何事に対しても貪欲な一般庶民であった、
子無しの若い日本人のお友達Cちゃんがおりました。
どこから情報を掴んできたのか(いやいや情報通のおせつさんです)
貞子、このまむのお友達Cちゃんに、
お手伝いさんをお願いしたというではありませんかっ!
Cちゃん曰く、貞子の家へお呼ばれして、
家政婦まがいのことをやって欲しいと。
同じ日本人同士、いくら金払うからってねぇ〜、奥様どう思われますか?
貪欲なCちゃんでさえ、貞子の提案にお口があんぐりだったそうです。
Cちゃんはじめ、まむのごく一般家庭のお友達の間で
貞子の家政婦探しの話題でザワザワと致しましたね...
その後まむは、ここちゃん出産後、社会復帰を果たしました。
貞子のように、優雅に専業主婦をお楽しみになれるような
身分ではございませんでしたのでね。
ケース② 〜貞子編 Ⅰ- Ⅱ〜 へ続く