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フランスへ住み着いて早十数年... そんな私のつぶやき日記。

ケース② 〜貞子編 Ⅰ- Ⅱ〜

ケース② 〜貞子編 Ⅰ- Ⅱ〜

 

それから月日は流れ、まむ、次女じょりちゃんを無事出産致しました。

 

産休後3年間の育児休暇へと突入した次第でございます。

 

この間に、長女ここちゃんは、地元の私立Jの幼稚園へ入学していました。

 

 

★ ★ ★ ★ ★

 

実は、次女じょりちゃんを身ごもる前に一度、

 

貞子と貞子の娘と道で会いました。

 

貞子とはかなりのご近所でしたからね。

 

その時貞子が、

 

『娘を私立Jに9月から通わせようと思ってたんだけど、

 

落とされちゃったの。倍率70倍だって。』

 

と言っておりました。

 

『インターも考えたんだけど、主人が中学までは地元の公立でいいんじゃないかって。

 

だから、とりあえず近所の公立Pへ通うことになったのよ』

 

えーっ、Jってそんなに倍率高いんだ。。。

 

実は、我が家もここちゃんを私立Jへ入れようと考えておりました。

 

 

がぶちゃんもまむも一般庶民ではございますがね、

 

子供のことに関しては、教育熱心なんでございますわよ。

 

ですからここちゃんもJへ入学できたらいいね、なんてがぶちゃんと話してたんです。

 

 

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育休中に戻って。

 

近所のスーパーで、じょりちゃんを乗せたプセット(乳母車)を押しながら

 

(当時じょりちゃん4ヶ月ぐらいだったでしょうか。)

 

がぶちゃんとお買い物をしておりました。

 

突然、正面から『まむちゃん』と声をかけられました。

 

貞子とその娘がいるではありませんかっ。

 

『あっ、あれ?ここちゃん?』

 

と、プセットに寝転がらされているじょりちゃんを見て、

 

貞子が質問してきました。

 

『えっ? これは次女だよ。ここちゃんは学校へ行ってるよ。

 

二人目が生まれたんだ』

 

とまむ。

 

そうそう、貞子とは、じょりちゃんを妊娠する前から

 

連絡を取っていなかったものですから、貞子、少々パニクってしまった模様。

 

『えーっ、そうだったんだーっ。

 

ところでここちゃんって、幼稚園入学したんだよね? Pに通ってる?』

 

尋問、質問をされました。

 

ご近所ということで、本当ならば貞子の娘とここちゃんは同じ学校のはずだったのです。

 

『実は、Jに通い始めたんだよね。』

 

貞子の鋭い視線が、一気にまむの背筋を凍りつかせました。

 

『えっ?ここちゃん、Jに入れたんだー。すごいねー』

 

抑揚のない声で ” すごいねー ” と言われちゃいました。

 

目が全然 ” すごいねー ” って言ってないよ💧

 

貞子、すっごく、こっ、こわいよ。

 

メチャクチャ切れ長一重の貞子。

 

元々口調も、全くマイルドではございません。

 

それに増して、抑揚のない声で言われちゃったものですから、

 

まむ、アタフタしちゃいましたよ。

 

ほんの数分、数秒間の会話でしたが、

 

数時間も針のムシロに座らされていたような感覚でしたね。

 

幸い、貞子の娘がグズリ出したので、娘を引き連れ貞子、去って行かれました。

 

がぶちゃんもこの異様な光景に息をひそめ、見守っておりましたね。

 

 

まむ、お子様お受験戦争のママたちの見栄の張り合い、

 

嫉妬の渦の中に一瞬迷い込んだようでした...

 

いやいや、きっとまむの思い過ごしでしょうね...

 

大富豪の貞子様が、一般庶民のまむ相手に嫉妬するなんてね、奥様。

 

続く...

 

 ケース② 〜貞子編 Ⅰ~ 完