こんなご家庭いかがですか?
友人のアレックス、若い頃からnounou ぬぬ(ベビーシッター)をしてます。
我が家の娘達も生まれた時から、よくお世話をして頂いております。
そんな彼女が今現在お世話している家庭には、
女の子が2人(うちの娘達より1つづつ年下)と、男の子(15ヶ月)がいます。
アレックス、この家庭に従事して1年。もう限界だーっ、と言ってます。
こちらのご家庭のご両親、もちろん共働きです。
母親はバリバリのキャリアウーマンらしいです。
月に何度か泊り出張もあるそうです。
もちろん父親も仕事人間のようですね。
そんなわけで、こちらのご家庭はお金に何不自由していません。
おまけに父親は一人っ子ということで、親の遺産相続が相当あるらしく、
あちらこちらに別宅もあったりと、うらやましい限りですね。
そんなご家庭でのアレックスのお仕事は、日中は男の子のお守りと、
下の女の子が昼食を食べに帰ってくるので、その送迎とお昼の準備。
そしてアレックスのお仕事終了は夕方で終了。
(ただ子供のバカンス中は、朝から夕方まで3人のお守り。)
夕方からは別のぬぬが女の子2人のお迎え、お世話&家の掃除や雑務をこなしているそうです。
両親は毎晩子どもたちが就寝してからの帰宅。
そして週に最低2晩は、夫婦だけでの外出。
ご主人の仕事関係のおもてなしは必ず奥さんも付き添っていくそうです。
さてこのご両親、一体いつ子供達と会っているのでしょうか?
いつ子供達の面倒をみているのでしょうか?
平日はぬぬに丸投げ。
週末?
雪が降れば、はい、夫婦二人でスキーに行くから、
『アレックス、子供達お願い』
両親共に仕事をしている限り、第三者の手を借りなければやっていけないのは
当たり前だと思います。我が家もここちゃんがまだ未就学児だった頃は
ぬぬさんに預けていました。でもごくふつーうの親ならば、
なるべく自分たちの許す限りの時間を子供達と過ごそうと考えるのは
当たり前なのでは?と思うのですが。
少なくとも私の周りの一般庶民の子供を持つ親はだいたいこんな思いです。
もちろん子育て、すっげー疲れますよね。いらいら目を吊り上げながら
子供に接してしまうときも一日に何度あることでしょう。
それでも親として、子供に対して100%の責任を持って育てなければいけないのでは、と日々思いながら生きているわけですよ。
うぅ~ん、やはりお金のあるご家庭は、一般庶民とはちがうのかしらね?
とにかくここのご夫婦の話を聞いていると、心が痛むんですよ。
そんなにキャリアが大事なら子供作る必要ないんじゃね?
子供をないがしろにしてまでカップルの時間ってそんなに大事か?
いやいや、いくらカップル大国フランスでもこれは行きすぎでしょ。
アレックス曰く、
『こんなにいつも傷が耐えない赤ちゃん、今まで見たことがないわ』
と。
いやいや親の暴力とかじゃないですよ。親はほとんど子どもたちと接してないんですからね。上の女の子達はヒステリックで、ときとして手がつけられない。
小さい弟に暴力振るうわ、女子同士で殴り合いの喧嘩はするわ。
そんなわけで上の女の子は psy (精神科医) に通い始めたみたいですが、
両親は通う必要ないんじゃないかと止めさせようとしたようですが、
彼女が自分で通いたいと言ったそうですよ。
怒りを抑えられない自分が怖いと。
大きな家に住んでいても、工事も行き届いていないので、ハイハイ、歩き始めた男の子は
階段(柵をつけるっていう観念がないみたい)から落ちるわ、あっちこっちぶつけるわ。
医者に連れて行って欲しいとアレックスが頼んでも、時間がないから連れていけないと。
自分の子供が傷だらけの顔を見てもなんとも思わないのでしょうか?
ある朝、アレックスが出勤したら、男の子がナイフ片手に歩き周っていたそうです。
母親がテーブルにナイフを出しっぱなしで出かけたらしい。
自分の家に子供がいる、という意識がないらしい。
新学期、どの学校、どのクラスでも保護者会があります。
もちろんここの家庭はぬぬが出席ですよ。
ぜーんぶ親としての責任、他人へ丸投げでーす。
お金持ち、大変結構。
チックショー、金で愛情は買えねーんだぞーっ!!!
バッカ親めぇ~っ!!!
あらやだっ、まむ、毒吐きすぎちゃった。
PS. アレックス、来月から新しい職場をGETしました。
大事故が起きる前に退散したいそうです。まむもそう思います。